1991年、今からちょうど30年前。リバーシティ21イーストタワーズは、東京ウォーターフロント開発のさきがけであり、眺望を重視したタワー型高層マンションの原型として竣工しました。立地は、最寄りが月島駅という下町情緒が漂いながら、東京駅や銀座駅からもスムーズにアクセス出来る優れた立地環境であり、多様な入居者がいるエリアです。

本プロジェクトは、リバーシティ21イーストタワーズの公開空地を含むマンション群(4棟)を大々的に改修し、新たな入居者の受け入れとともに、新たに資産価値を上げることを目的として計画されました。

パンデミックを経験し、自由に外出ができず、職場にも行けない状況の中で、人々の生活や働く環境、時間の過ごし方をどのように充実したものにすることができるのかを考えました。2nd Placeにも3rd Placeにも行くことができない中で、その両方の時間を1st Placeの周りに作るという意味を込めて「1.5 Place」という言葉を我々のコンセプトに掲げて計画しました。

ロビーやパブリックエリアに、以前には無かった働くことができる環境や住人の方達が団らんできる場所を拡充させ、特定な用途でしか活用されていなかった集会所を住人の方達が過ごせるラウンジやライブラリーへと変化させました。自分の家だけではなく、身近な環境であるネイバーフッドプレイスで過ごす環境をつくることで、コロナ禍においても充実した日々の暮らしを目指しました。