上海の豊盛里は【石庫門】と呼ばれる様式の住宅地を改修したエリアであり、その歴史的建築物のひとつに% Arabicaが誕生します。店内の中央に、中国の四合院を模した中庭空間を設け、トップライトを彷彿とさせる明るい空間に、上海の伝統的なレンガをメインマテリアルとして使用することで、屋外を取り込んだようなキッチンカウンターエリアを作り出しています。中庭を挟み込むように手前と奥のエリアには、色温度の低いアッパーライトで構成された白いBOXの客席を配し、縦に長い空間をリズミカルに演出しています。

ボリュームのある箱状のベンチや植栽で仕切られた空間は路地のような導線を作り出し、各所に点在するリテールを小道を歩きながら楽しめるような構成となります。外観には% Arabicaのアイデンティティーを感じられる新たな白い門を設け、店内への没入感を助長しています。