デベロッパーやテナント、そして設計会社が一堂に会する場における、乃村工藝社のブースインスタレーション。

アップサイクルなどのサステナブルマテリアルが多く開発されている中で、私たちがこれまで使用してきた素材、今後も切っても切り離せない素材に立ち返り、ベーシックマテリアルにフォーカスした空間構成としています。それは会場内に集まる企業や個々人にとって責任のようなものであると同時に感謝のようなもの。 ベーシックマテリアルとして木/セメント/アクリル/銅/鉄を採用し、各45mm角、計271本の配列に対し、建築そのものの材料調達・運搬・建設・改修・解体等の「建物のライフサイクル」におけるエンボディドカーボン排出量から各マテリアルの使用本数の割合を算出しています。素材の特性をしっかり理解することもサステナブルにおいて重要なことと捉え、排出量は少ないけれど割れや反りなどの自然な変形がある木、排出量は多い一方で構造としての使用や水平垂直の高い精度を保つことが出来る鉄など、視覚的にも特性を感じ取ることができます。

これからのサステナブルデザインのアプローチを来場者と共に考えていくための、気づきや発見をしていただけるよう思いを込めています。