Instagram

works

kaleidoscopic ivy

for 草月会
2017.03 / 日本橋

いけばな草月流90周年を記念して行われた第四代目家元・勅使河原茜の個展「HANA SO」の会場構成。
通常はあらかじめ展示作品が決まっており、それを活かす空間を考えていくのが一般的であるが、本展示は空間からインスピレーションを得て花を生ける、という逆のプロセスが家元から提案された。
また、彫刻家イサム・ノグチが手がけた壇状の石庭「天国」が展示会場となるため、その空間的な特徴を活かすことも不可欠なプロジェクトとなった。
そこで、0.5mm厚の鏡面仕上げのステンレス板をひし角が連なった形状に切り抜き、ひとつひとつに折り目をつけながら石庭を覆うことで「鏡のツタ」のような表現となることを考えた。
ツタは周囲の風景を写し込みつつ、下の石庭の質感や表情を見え隠れさせる。
そして、その隙間に生けられた花の色や輪郭を乱反射させ、まるで万華鏡のような視覚効果を生み出す。
このように、花と石庭という二つの「作品」の間に新たなレイヤーを挿入することで、 あたかも花が石庭を優しく包み込むような、そんな新たな融合と調和をもたらすことを考えた。


Project member

Masumi Hotta, Yu Yoshie, Daisuke Okazaki

* onndoとしての実績

Instagram
MENU OPEN
MENU CLOSE