works
Shanghai Times Square
for China Resources Land
2020.05 / 上海
China Resource Land(以下CRL)が上海に保有するファッションビル「上海タイムズスクエア」の1棟丸ごとリニューアルプロジェクト。リサーチにより導き出された既存施設の問題点を解決すべく、床と吹抜けの再配置による見通しの確保、解り易さと買い周りの楽しさを両立させる回遊動線の設定など、視線と動線を連動させる建築的な操作を行った。その過程においてはVRモデルを作成し、視線の動きと脳波を分析することで空間体験を定量化できる新しい分析ツールを活用した。この結果、出来上がった空間は、階段状の「劇場」のようなつくりとなっており、適度な視線の抜けにより買い物客が自然と上層階に誘引される高い回遊性を創り出すことに成功している。建物のファサードとアトリウムを柔らかく覆うのは「舞台幕」をイメージしたアルミパイプ製のスクリーン。このドレープ状の表情は、主要な柱や壁面の石材にも施された。また、舞台を縁取る「プロセニアム・アーチ」と呼ばれるアーチ型のモチーフを間仕切りや家具、そして照明などにも採用することで、空間に柔らかさや親しみやすさを与えてくれることに期待した。
Project member
Yosuke Ando, Shingo Matsui, Mayuko Fukumoto, Mana Okada
Photographer
Takumi Ota
* onndoとしての実績